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科学キャンプってどんな風にやるの?

科学は真面目なものなので、より実りある科学キャンプにするためには、教育法や滞在設備なども大事な要素です。

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フランスで科学キャンプが盛んになり始めてからの50年余り、様々な方法が試され、実証されてきました。
OSIでは、内容だけでなく教育手法も重視して、社会文化的な側面からも科学キャンプを運営しています。

一般的に、教育の部分に注力しようとすると、テーマが理論的になりがちです。「科学教育の実践」というと何か堅苦しいもののように感じられるかもしれません。

OSIでは、科学を楽しみながら学べるように、様々な教育モデルを取り入れながら、環境や天文、海洋のような実践的で広がりのあるテーマを積極的に選ぶことで、たくさんの人が興味を持って取り組めるように心がけています。


また、参加申し込みにあたっては、保護者の方との信頼関係を築き、安心してお子様を送り出していただきたくために、必ずスタッフが保護者の方と電話でお話してから受け付けております。


 “ワークショップ形式”


ワークショップと言っても、午前中に理論の講義をして午後はスポーツをするというものではありません。


OSIのワークショップは、グループ単位で科学インストラクターと一緒に、博物館や科学館に行ったり、実際に自分で手を動かして何かを作ってみたり実験したりします。理論は、実践の過程で必要に応じてインストラクターが説明したり、本で調べたりすることで学びます。インストラクターが子どもたちを見守りながらも適切な距離を保つことで、子どもたちも学ぶことに専念できます。


まずは動くこと。子どもたちが「知りたい」と思うように導くことで、子どもたちは自主的に学ぶことを身につけます。





 “子どもプロジェクト形式”

OSIが特に力を入れているのが、40年以上前から推奨されている研究プロジェクトを科学キャンプの土台として進める方法です。

毎日、朝から夜までを4つの時間帯に分け、そのうち2つを科学に、その他を音楽やハイキング、図工などのスポーツと文化の時間に充てます。科学キャンプの期間中、子どもたちは興味に沿った長期の研究プロジェクトに従事し、それぞれのステップで必要になる知識を身につけていきます。

また、一日一回ではなく、午前と午後に分けて二回の科学の活動の時間を設けることで、脳が常に活発に機能することができます。OSIのスタッフは、科学の専門家として子どもたちの自主的な調査を的確なサポートし、子どもたちの成長に大きな役割を果たします。



 “調査研究形式”


この一歩先行くスタイルでは、参加者は本当の研究プロジェクトに取り組むことになります。研究のテーマだけでなく、手順や実験の方法も自分たちで考え、まだ誰も知らない答えを求めて調査を進めます。

ソーラー飛行機を作ったり、森林の管理や動物保護について調べたりといった調査研究のレベルは、技術プロジェクトに応用できるような基礎的なものを、参加者の年齢に併せて、経験や知識に関係なくみんなが携われるように計画します。

キャンプの終わりまでに調査の結果をまとめるために、OSIのインストラクターは、調査のリーダーとしてではなく、科学教育者として関わることになります。調査を進めるのは、あくまでも参加者自身なのです。

また、この調査研究形式でも、キャンプ全体を高いレベルと質に保つため、スポーツや音楽、図工などの時間を大切にしています。毎日の4つの活動のうち、少なくとも2つ以上が科学研究の調査の時間に充てられますが、調査用のサンプルを集めるために、木に登ったり、湖でボートを漕いだり、1泊2日のハイキングに出かけたりと、調査自体が運動や文化活動にもなります。飼育器や浄水装置を作って工作の練習をすることもできますし、色々な相談をしたりアイディアを出したりしながら、星や野生の生き物を見に散歩に出かけたりもできます。遊びの中に学びがあるのです。

このようにして、子どもたちは、プレッシャーではなく、「やってみたい」という自分の意志によってプロジェクトに取り組むことができます。OSIのスタッフが一日を通して、科学だけでなくその他の遊びに関するところまでアドバイスしますから、キャンプの期間中全てが、とても充実したものになります。

ずっと昔、ソクラテスの時代の哲学者が理想としていたような教育のモデルがここにあるのです。

OSIの教育プロジェクトは、想像以上に壮大で柔軟です。ロッククライミングから夕食後のゲームまで、たくさんの遊びや交流を通して、科学の面白さを追究します。例えば、スキューバダイビングをしている最中に古い器のかけらをみつけたり、レオパードの生態を調査するために追いかけているときに別の変わった動物の足跡を見つけたりすることもあります。

矛盾しているようにも思われますが、このような「楽しく過ごすこと」を公式に目標として運営しているところは実は多くありません。OSIの活動の大きな目標のひとつは、OSIの科学キャンプに参加した人がみんな、科学を楽しく学べるような環境を提供することです。

科学技術は、近年ますます注目されています。科学を学ぶための色々な手段が提唱されている中で、OSIの科学キャンプは、学校の授業を補う実践的なテクニックを教えるだけでなく、想像力や忍耐力を鍛え、科学への情熱や知的好奇心を満たすことのできる格別のプログラムを用意しています。

一週間程度のものから一ヶ月に及ぶ長期のものまで、OSIの科学キャンプでは、子どもたちが常に新しいことを学び、知識を深めることができるように心がけています。参加することによって、「科学者になりたい!」という思いを新たにする人もいれば、「科学って思ってたよりも楽しいかも?」と科学の面白さを発見して、親しみを持つようになる人もいるでしょう。そのうちの何人かは、将来本当に科学者になるかもしれませんし、全く別の道に進む人もいると思います。でも、このキャンプで得られるものは、科学の知識だけでなく、物事を科学的に捉えるという現代に必要な精神であり能力なのです。そしてその能力は将来、銀行員や弁護士、政治家など、どのような職業に就いても、意思決定の際には必ず活かされるはずです。

さらに、こうしたキャンプの期間、家族から離れて新しい仲間と生活を共にすることで、社会の多様性を実感したり、他人との関わりについて学んだりする機会ともなります。また、OSIのインストラクターは5人の参加者に対して1人の割合で配置される(12人の参加者に1人というのがフランス政府が定める一般的な割合です。)ので、安全で確実な学習の場を提供することができます。

このような調査研究形式のプロジェクトでは、OSIのスタッフも真剣にプロジェクトに参加します。新しくOSIで働き始めたスタッフは、このことに皆とても驚くほどです。楽しく科学を学ぶために大切なのは、スタッフの知識の量だけでなく、技術的なスキルや教育に関する経験値です。「子どもたちにとって本当の意味での良いキャンプを提供したい」。スタッフの情熱は子どもたちにも伝わります。科学キャンプを効率よく運営するために、OSIでは、年間を通じて何度もミーティングを重ね、技術的また教育の方法についての研修を定期的に行っています。

 インストラクターの役割

教育法を重視した科学キャンプでは、子どもたちの調査プロジェクトをサポートするインストラクターの役割が明確です。

子どもたちが主役となって進める研究プロジェクトとは言え、インストラクターの仕事がないわけではありません。子どもたちの好奇心や探究心をかき立てるために、様々な方法で子どもたちとコミュニケーションをとりながら、プロジェクトの成功を支えるための科学や子ども、教育への経験と熱意が欠かせません。

OSIのインストラクターには情熱的な人が多く、新しくインストラクターとして研修に来る人は皆驚きます。そしてこうした情熱は、子どもたちに伝わって科学の面白さを感じてもらえるだけでなく、OSIのスタッフの魅力として、たくさんの人がインストラクターになりたいと応募するきっかけにもなっています。

OSIでは、インストラクターがより効果的に働けるように、年に何度もミーティングを行うほか、技術、教育、子どもとのプロジェクトの進め方についてなど、色々なトレーニングを用意して、インストラクターのレベルの向上を図っています。

また、科学研究者は子どもたちにプロの科学調査の方法を手ほどきします。OSIは、科学研究者と協力して本物の調査を実践している唯一のNGOです。本物の調査というのは、まだ誰も答えを知らない謎に迫る、子どもたちにとってもスタッフにとっても最高にどきどきわくわくするものです。

インストラクターを採用するにあたって、必須としている理論知識や専門技術はありません。選考の過程で候補者の考え方や姿勢を見ながら、キャンプ前にOSIの教育プロジェクトについてトレーニングを行っています。インストラクターについての詳細はこちら(フランス語サイト)に掲載しています。また、電話やメールでの質問もお待ちしています。




OSIの科学キャンプに関するパンフレットはこちら
それぞれの研究プロジェクトの詳細はこちら

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